日本の世界遺産6
富士山-信仰の対象と芸術源泉(2013年 文化遺産)
日本を代表する富士山は、日本の中で一番標高が高く、昔から日本人の信仰の山であった。
✔ 度重なる噴火により現在のような円錐形の成層火山になった。
✔ 様々な富士信仰が形づくられるようになる。
✔ 山そのものが神聖視されていて、遠くから拝むのが「遥拝」、信仰目的として集団で山を登る「登拝」が行われてきた。
このように富士山を巡礼することを「富士講」といい、江戸時代に庶民の間で盛んに行われていたようです。
✔ 山麓などに神社や寺院が建てられ、巡礼路も作られた。
✔ 富士五湖や溶岩樹型を巡礼地とする信仰も広がった。
✔ そして巡礼者の宿の手配や巡礼の案内を行う人を御師と呼びます。
・富士山の芸術と文化
その美しさと神々しさから、万葉集をはじめ様々な和歌や物語、絵画の題材に取り上げられた。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」に描かれ、19世紀後半に世界に大きな影響を与えた。
こうした芸術作品の源としての価値を対象として「文化的景観」での世界遺産推薦も検討されたが景観の保護優先の影響を考慮して取りやめた。
・取り組むべき課題
現在、富士登山への観光客が激増したために、ゴミのポイ捨てなどが問題になっていて環境に悪影響を与えている。登山マナーの問題などこれからどう対策していくかが課題となっています。
・まとめ
正直、私には平気でゴミをポイ捨てする人の気持ちが理解できませんが、もしゴミを発見した時に見て見ぬふりをするのでは無く、回収してあげることも大事だと思います。少しでも登録当時と景観が変われば、すぐに危機遺産に登録されてしまいますので何とか保ってほしいです。
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