日本の世界遺産3
3 . 平泉ー仏国浄土を表す建築・庭園及び考古遺跡群
(文化遺産 2011年)
日本の世界遺産の中でも登録されたのが、2011年と割と新しい世界遺産ですね。それでは詳しく見ていきましょう。
✔ 平安時代末期に貴族を中心に、浄土信仰が流行していました。
✔ 平泉(岩手県の町)奥州藤原氏が、浄土信仰の世界を目指し、仏教文化ができた。
✔ 有名な中尊寺は、1105年に藤原清衡が再興した寺院で金色堂は当初のまま残っ ている建造物で金をふんだんに使った極楽浄土を表したものです。
✔ 須弥壇内には清衡・基衡・秀衡の遺体が納めら
れています。
中尊寺に清衡が納めたとされる供養願文では、奥州の戦で死んだもの敵味方関係なく、極楽浄土に導くといった思いが書いてあるのだそう。
☆ 毛越寺(もうつうじ)
✔ 基衡が再興した寺院で、国内最大級の浄土庭園がある。
✔ 幾度もの戦ですべて焼失した。
✔ 同じ世界遺産の観自在王院跡、無量光院跡もかつては広大な浄土庭園があった。
✔ 平泉中心部から西側にある金鶏山(きんけいさん)は、松尾芭蕉の「奥の細道」に登場する山です。
☆ 平和を求めた奥州藤原氏
奥州藤原氏が納めていた地域は、馬や金の主要産地として栄えていました。そして多様
な交易ルートもあったため、大きな経済力がありその繁栄は京都と比べられるほどだっ
たそうです。
しかしながら1189年に源の軍勢が侵攻により藤原は滅び、100年の歴史に幕を閉じました。
☆ まとめ
藤原氏の歴史をみると、昔の時代にも平和も求める人がいたんだなと感心しました。
平泉はかつて戦乱が原因で荒廃した土地だったそうです。あえてその場所に平和を願っ
て極楽浄土を築いた。藤原の納めていた時代の平泉はさぞ幸せだったことでしょう。
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